彼岸花には名前や色に応じて様々な花言葉がありますが、これらはどのような背景があるのでしょうか？
赤、白、黄色の彼岸花それぞれについて、予想外の花言葉とその由来についてご紹介します。
これを知ることで、彼岸花への見方が変わる可能性があります。
彼岸花の多彩な花言葉とその背景
彼岸花は秋のお彼岸の時期に咲くことから名付けられました。「曼珠沙華」の名も仏教経典から取られてこの花に用いられており、不吉なシンボルとみなされがちですが、「天界に咲く花」として縁起の良い意味も持っています。
しかし、「彼岸」という名前から、墓地でよく見かけられ、「死人花」「幽霊花」「地獄花」といったネガティブな別名もあります。これらの名前は少々怖ろしい印象を与えますが、花言葉には深い哀しみが込められています。
彼岸花が持つ様々な花言葉
彼岸花の花言葉には以下のようなものがあります。
- 悲しい思い出
- あきらめ
- 転生
- 再会
- また会う日を楽しみに
- 独立
- 情熱
- 想うはあなた一人
これらの花言葉にはそれぞれ特別な意味があります。
「悲しい思い出」
彼岸花が咲くお彼岸は、故人を偲ぶ時期です。この花言葉は、特に墓場で見られる彼岸花の存在から影響を受けています。
「あきらめ」
この花言葉は、お彼岸の期間に咲く彼岸花に由来し、故人への執着を手放すというメッセージを持っています。
「転生」
「転生」という花言葉は、生まれ変わりを意味しており、これもまたお彼岸の時期に咲くことが由来となっています。
再会の多様性
再会にはさまざまな意味があります。それは、この世での再びの出会いから、故人との心の再会までを含みます。
再び会う日への期待
彼岸花は、故人との再会を心から願う気持ちを象徴して、彼岸の時期に美しい花を咲かせます。
自立
直立する茎と大きな花を持つ彼岸花は、その姿から自立の象徴とされています。
激しい情熱
鮮やかな赤色の彼岸花は、情熱的な美しさを放ち、その色から「情熱」の花言葉が生まれました。
あなただけを想う
韓国では、彼岸花を「相思華（サンチョ）」と呼び、相思相愛の象徴としています。
彼岸花の色ごとの花言葉の違い
彼岸花は、原産地である中国から西洋へと広がり、「東洋の神秘」や「妖艶な美しさ」と称賛されました。
世界中の園芸家に愛される彼岸花には、さまざまな色の品種が開発されており、日本では主に赤色が見られますが、海外では白、ピンク、黄色、オレンジといった多彩な色が存在し、それぞれに独自の花言葉があります。
赤い彼岸花の象徴
赤い彼岸花は、情熱、自立、そして再会の象徴です。
一方で、断念や悲しい記憶の象徴でもあります。しかし、何よりも強いのは、再会を心待ちにし、想い続ける一途な愛情です。
白い彼岸花の象徴
白い彼岸花もまた、再会を願う心や、想い人への深い愛情を象徴します。赤い彼岸花と同じ意味合いを持ちつつ、白い色はさらに純粋な心を表現していると言えるでしょう。
実際には、純白だけでなく、クリーム色や薄いピンク、濃いピンクなど様々な色合いが存在します。
白い彼岸花を探して
白い彼岸花は、赤い彼岸花に比べて珍しく、繁殖力が低いとされています。自然界では主に九州で見られ、中国から伝わったと考えられています。
特に、金沢にある香林寺は、白い彼岸花の名所として知られています。毎年9月下旬から10月上旬にかけて、この寺院の庭で国内最大規模の白い彼岸花を見ることができます。
願掛け寺 香林寺
- 住所：〒921-8031 石川県金沢市野町1-3-15
- TEL/FAX：076-241-3905
- 拝観可能エリア：境内建物内、お庭
- 拝観時間：AM9:00～PM4:30
- 休門日：法要日、年末
- 拝観料：大人500円、中学生以下400円、団体20名以上400円
- 駐車場：10台（極楽寺の有料駐車場も利用可）
黄色い彼岸花の象徴
黄色い彼岸花は、悲しい記憶や追憶、そして深い思いやりを象徴します。
さらに、陽気で元気な心の象徴ともされ、前向きな意味合いを持っています。
彼岸花の象徴と名前の由来から見る色ごとの想い まとめ
彼岸花の象徴は、その見た目やお彼岸との関連性から来ており、哀愁を帯びた意味が多いです。
彼岸花には1000以上の別名があり、それぞれの象徴を知ることで、彼岸花への見方が変わるかもしれません。
