ご祝儀袋を用意したはいいものの、中袋が付属していなかったり、中袋に記入ミスをしてしまったという状況は誰にでも起こり得る事態です。
多くの人々がご祝儀袋は余裕をもって準備しますが、実際に現金を封入するのは結婚式の直前だったりします。そのため、あわてず、慌てず、こうした状況を解決できる方法をご案内します。
もしもの時のために、中袋が単品で購入できるのか、購入可能な場所、あるいはそれ以外の代替手段があるのか、様々な疑問を解決するための情報を提供いたします。
ご心配なく、中袋がない場合や間違って記入してしまった場合でも、普通のコピー用紙をうまく使えば問題を解決できます。以下にその簡単な方法を紹介いたします。
ご祝儀袋の必需品、中袋のみを買うには？
ご祝儀や香典を贈る際には、中袋が欠かせないアイテムです。
市販の封筒の中にも、中袋向けのものが多数存在します。インターネットで「白無地」や「金封」といったキーワードで検索すれば、多彩な商品が見つかります。
中袋は結婚式の贈り物に限定されるものではなく、出産のお祝い、七五三、入学や卒業のお祝いなど、5,000円以上の金額を贈る場面で一般的に使用されます。
弔事においても、大きな金額を包む際には中袋や中包み（奉書紙など）が利用されることが多いです。
しかし、すべての弔事で中袋が必須というわけではありません。それに、中袋に関しては、郵便番号の欄が赤くなっている封筒は避けるのがベストプラクティスとされています。
白無地の封筒は様々な用途に使えるため、常備しておくのが便利です。100円ショップでも、郵便番号欄のないさっぱりとした白い封筒を見つけることができるので、選んでみるのが良いでしょう。
例えば、ある料理を作る際に必要な材料を常にストックしておく家庭のように、我が家でも間違いの可能性がある場合に備えて、中袋を万能なツールとして活用しています。これは、祝儀袋や香典袋に関わらず、事前に白い無地の封筒を数多く準備しておくことで対応しています。
ご祝儀袋は新品にしましょう
もし近所に文房具店や書店、ショッピングモールなどがある場合には、ご祝儀を封じる袋は新しいものに交換することが可能です。しかし、ひとつ注意が必要です。
それぞれのご祝儀袋に対して、中袋は必ず一つだけというルールがあります。さらに、間違えてしまうことがないとは限らないため、慎重に取り扱いましょう。
半紙やコピー用紙を使った中袋の手作り方法
中袋の代用として、お習字用の半紙や一般的なA4サイズのコピー用紙を用いる手もあります。
もともとご祝儀袋に入れる前には、中袋として奉書紙で包む習慣があったのです。この奉書紙は、和紙を使用して作られたしっかりとした紙質で、現代におけるコピー用紙とは一線を画します。
奉書紙の代わりにコピー用紙を使用することに関して否定的な意見もある一方で、最近ではそこまで厳密に考慮する人は少ないかもしれません。実際に、奉書紙の使用経験がない方や、その存在を知らない方がほとんどでしょう。
より重要なのは、贈る気持ちを込めて、包装を丁寧に行うという点です。包み方には様々な手順が存在しますが、ここで簡単な置き方と折り方の紹介をしますが、他の折り方を利用しても問題ありません。
お金の正しい置き方
お祝いの際には、表向きにし、顔のイラストが上を向くように配置します。弔辞を述べるときは、お祝いの時と逆にしましょう。
つまり、裏向きで、顔のイラストが上になるように納めるのです。
また、奉書紙や半紙で包む時の手順は同様ですが、最終段階で180度回転させて、右下部分が切り取られるようにしましょう。
ご祝儀の半紙を用いた包み方
お祝いの際は、表を向けた状態で、左の隅が切れて見えるように包むのが一般的です。半紙を使って折ると、そのサイズ（33.4cm×24.2cm）の特性上、2種類の形状に仕上げることが可能です。
反対に、弔事で半紙を使用する際には右の下部分が切れるようにします。基本的な包み方は変わりませんが、折り終えた後に180度回転させて上下を逆転させることに注意してください。
半紙を使った包み方は、以下の動画を参考にしてください。
ご祝儀の準備：コピー用紙を使用した包み方
ご祝儀用のコピー用紙としては、一般的なA4サイズ(縦29.7cm、横21cm)を使用します。このサイズは半紙に比べて若干小さいため、包む際には左上を少し切り取る形で折る必要があるように注意してください。
ここでご紹介している寸法は、皆様が把握しやすく、また測りやすさを考慮して選んでいます。ご参考までに示していますので、少々のずれがあっても問題ありませんので、これを目安として使っていただければと思います。
ご祝儀袋を買ってきたものの、内袋が付属していなかったり、もしくは記入ミスがあった際も心配無用です。
何とか対処することができるでしょう。半紙、コピー用紙、または白無地の封筒は、手元にあると何かと便利です。いざという時のために、これらのうちどれか一つを常に備えておくと安心できます。
結婚式に赴く際、ご祝儀は袱紗で包んで携帯するのが一般的です。袱紗の使い方についても、この機会に確認しておきましょう。
結婚式のご祝儀袋が中袋が不足する場合の対応策
結婚のお祝いには、祝儀袋とその中に入れる袋を重ねることが良い意味を持ち伝統的に行われています。
そのため、中袋を省くことは基本的には推奨されません。礼儀を知らない人と見なされるリスクがないとは言い切れません。
しかし、ご祝儀袋を買ってきたら中袋がついていなかったり、書き間違えた場合でも心配は不要です。
具体的な解決策には、中袋だけを別途購入する方法、新しく中袋付きのご祝儀袋を選ぶ方法、または家にある普通のコピー用紙を利用する方法などがあります。これらはどれも柔軟に対応可能で、選択によって特に問題は生じません。
状況に応じて適切な方法を選びましょう。
