見た目は硬そうな冬瓜の皮ですが、実は火を通すととても美味しくいただけます。知られざる冬瓜ですが、皮も肉も含め栄養が豊富で、健康に良い野菜です。
今回は、特に皮に含まれる栄養成分に焦点を当て、皮を使った料理についてもお話しします。
冬瓜の皮は食べれる?どうやって食べる?
冬瓜の皮は実際に食用可能ですが、そのままでは固さが気になるため、調理してから召し上がることを推奨します。皮をどのくらい厚く剥ぐかに関わらず、食べることができます。
薄くスライスして生でいただくこともできますが、特有の苦味や硬さを感じるため、塩を使って揉み込み、柔らかくしてからお召し上がりになると良いでしょう。多くの場合、冬瓜の皮は加熱調理することで美味しくいただけます。
冬瓜の外皮が秘める栄養素
冬瓜は栄養満点な食材であり、特に皮にはカリウムが豊富に存在しています。カリウムには、不要なナトリウムを排出する効能が認められています。
冬瓜の外皮にはサポニンをはじめとする不溶性食物繊維もたっぷりと含まれています。健やかな体作りに寄与することでしょう。
冬瓜を使うならどんな料理がおすすめ?レシピも紹介!
冬瓜の皮を使った料理
冬瓜の皮のきんぴら【作り方】
- 冬瓜の皮を細長く切ります。
- 唐辛子はさっと水にさらして種を除去します。
- 熱したフライパンにごま油をひき、冬瓜の皮と唐辛子を炒め合わせます。
- 全体に油がなじんだら、醤油、みりん、砂糖を投入し、液体が飛ぶまでじっくりと煮詰めます。
炒め物のおわりにごまを振りかけると、風味が増し美味しくなります。硬さが気になる場合は、細切りにしてからしっかりと煮て柔らかくしてから、炒める工程に進んでください。
また、細切りにして軽く下ゆですると、みそ汁の具材としても利用できますし、さまざまな野菜炒めの一部としても活用できます。
加熱処理を施すことで多目的に使える冬瓜の皮ですが、硬さが気になる方は、一度下ゆでしてからご使用することをお勧めします。
皮のついた状態で使用する料理法
皮を剥かなくても、素材をそのまま利用して料理をする手法があります。
冬瓜と豚肉の炒め合わせ【調理法】
- 冬瓜を食べやすい大きさにざっくりと切ります。
- 熱々になったフライパンにごま油を足し、冬瓜が透明感を帯びるまで熱を通します。
- そこに豚肉も加え、しっかりと炒め合わせます。
- しょう油と中華風のスープの素を追加し、全体に味がしっかり染み込むまで調理したら完成です。
皮が残っていることで、食材には程よい食感が生まれます。
反面、皮を取り除いた冬瓜は柔らかくなりやすく、形を崩しやすいため、見た目を気にする煮物や炒め物では、皮を付けたままの方がきれいに仕上がる傾向にあります。
冬瓜の皮を剥いた後のレシピ
皮を剥いた冬瓜は滑らかな舌触りが特徴で、生で食べるサラダにも最適ですが、やや苦味が感じられる場合がありますので、塩を振って揉んでから使用すると良いでしょう。
冬瓜の漬物【調理手順】
- 皮を剥いた冬瓜を薄切りにします。
- 塩を振って揉んで水分を出した後、容器に並べて保存します。
- 十分にしんなりとして塩と調和したら、食べごろの浅漬けが完成します。
シャキシャキとした食感が魅力の一品になります。
冬瓜のスープ【調理手順】
- 皮を剥いた冬瓜を食べやすい大きさにカットします。
- 油をひいた鍋に冬瓜を入れて軽く炒めます。
- 水1カップと中華スープの素を加えて冬瓜が透明になるまで煮込みます。
- 溶いた卵と水溶き片栗粉を加えて手早く火を通し、最後に塩と胡椒で味付けをします。
皮を除いた後の冬瓜は柔らかくなりやすいですが、スープであれば崩れても問題なく、ふんわりとした食感が楽しめます。
冬瓜の皮の剥き方
冬瓜の皮を薄く剥きたい場合、ピーラーが便利です。逆に、少し厚めに剥きたい時は包丁を使うと良いでしょう。ピーラーを使用して薄く剥くと、まだ緑色がわずかに残りますが、これは少し硬めです。
煮物にする際には、この部分に包丁で切り込みを入れると、味が染み込みやすくなります。
包丁で剥くときは、緑色の部分がなくなるまで剥くと良く、生で冬瓜を楽しむ際に推奨される方法です。剥いた皮も栄養が豊富なので、ぜひ食べてみてください。
皮が硬くて剥きにくい時には、冬瓜の両端を切り落とし、さらに四等分に切ります。その後、安定したまな板の上で、皮をそぐようにして剥くと作業がしやすくなります。
まとめ
冬瓜の皮は、特有の硬さや苦味で敬遠されることもありますが、下茹でをすることで食べやすくなります。
夏バテ防止にも最適なので、この野菜を積極的に食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。