殻つき卵の持ち運びの際のポイント
持ち運びには、茹でた卵を水に浸さないことが重要です。水に浸すと、卵の殻にある微細な穴を通じて細菌が入りやすくなり、腐敗が進みやすくなるためです。
Q. 前の日に茹でても大丈夫ですか?
A. 殻をそのままにして冷蔵庫で保存すれば問題ありません。
朝が忙しい時に卵を長時間茹でるのは大変ですよね?そのため、以下の手順で事前に準備しておくと便利です。
- 生卵をしっかりと固茹でにします。
- 茹で上がったら、水に浸さず自然冷却させます。
- 冷蔵庫で一晩保存します。
- 翌朝、殻を剥いてお弁当に入れます。
寒い季節は、殻つきのまま持っていくこともできます。
Q. ゆで卵を腐りにくくするおかずはありますか?
A. おすすめは梅干しです。
梅干しにはクエン酸が含まれており、その抗菌効果で食品を守ります。「日の丸弁当」で中央に梅干しを入れるのは、そのための伝統的な方法です。ただし、梅干しの効果はその周辺に限られるため、他の食品との組み合わせには注意が必要です。
また、お弁当の蓋にわさびを塗ることも、保護効果を高める手段として知られています。
春夏秋冬、季節ごとのゆで卵の持ち運び方
春夏秋冬、季節に応じた安全なゆで卵の持ち運び方をご紹介します。
春から秋にかけての気候変動の影響
日本では気候変動により、夏を除く他の季節でも気温が高くなることが増えています。
そのため、お弁当にゆで卵を入れる際には、腐敗を防ぐための工夫が求められます。
「固茹で」か「煮卵」の選択
ゆで卵を作るときは、基本的に「固茹で」を選びます。
特に猛暑日には「煮卵」がおすすめで、塩分が腐敗菌の増殖を抑え、通常のゆで卵よりも長持ちします。
「煮卵」は固めが基本で、茹で時間を長く取ってしっかり調理しましょう。
保冷剤と保冷バッグの利用
春から秋にかけては、保冷剤や保冷バッグをお弁当持参に使うことが欠かせません。
大型で繰り返し使用できる保冷剤が便利です。
保冷バッグにお弁当と保冷剤を入れてしっかりと閉じれば、高い外気温でもある程度の低温を保つことができます。
丈夫な材質の保冷バッグを選べば、繰り返し使用しても耐久性に優れます。
冬の寒さ対策
冬は気温が低く、お弁当を冷やす必要がほぼありません。
固茹での卵なら、腐敗の心配は少なくなります。
「卵ケース」の活用
外出先でコンビニのお弁当を買う際は、ゆで卵を追加するのも良いでしょう。
「卵ケース」を使用すれば、卵を傷めずに安全に持ち運ぶことができます。
まとめ
お弁当にゆで卵を持参する際のポイント:
- 殻付きのほうが腐りにくい
- 殻を剥かずに前日に茹でておくと良い
- 半熟は避け、固茹でを推奨
- 保冷剤を利用して適切に冷やす
- 梅干しを加えるとさらに安全