インスタで「当選おめでとうございます!」というDMが届くと、思わず信じたくなりますよね。
でもちょっと待ってください。そのDM、もしかすると詐欺かもしれません。
近年、Instagramでは有名ブランドや懸賞企画を装った偽アカウントによる詐欺DMが急増しています。
特に「当落発表前の当選連絡」や「URLを開いて個人情報を入力してほしい」といったメッセージは、ほぼ詐欺と考えて間違いありません。
この記事では、インスタの当選DMが怪しいと言える理由、本物との見分け方、もし情報を送ってしまった場合の対応までをわかりやすく解説します。
SNSを安心して使うために、知っておくべき“詐欺DMの見抜き方”を今こそ身につけましょう。
インスタで当選DMが届いたけど本物?まず結論から解説

インスタグラムで「当選おめでとうございます!」というDMを受け取ったとき、嬉しい反面「本当に本物なの?」と不安になりますよね。
結論から言うと、当落発表前や事前告知なしに届く“当選DM”は、詐欺の可能性が非常に高いと考えてください。
ここでは、その理由と、なぜ“早すぎるDM”が危険なのかを整理していきます。
当落発表前に届く当選DMは危険信号
多くのブランドやショップでは、抽選や当選発表のスケジュールを事前に明示しています。
たとえば、「当落発表は12日」と公式で案内しているのに、9日に「当選DM」が届くのは明らかに不自然です。
通常、正規のキャンペーンでは次のような流れが一般的です。
| 工程 | 内容 |
|---|---|
| 応募期間 | 公式サイトや投稿で募集 |
| 当落発表日 | 事前に明記されている日付 |
| 当選連絡 | 指定日時にのみ通知される |
この順序を無視して早い段階でDMが届く場合、「なりすましアカウント」や「フィッシング詐欺」の可能性を強く疑うべきです。
一部では「順次送信」などと説明するケースもありますが、事前に公式がその旨を発信していないなら要注意です。
なぜ詐欺の可能性が高いのかを整理
最近では、ブランド名を装った詐欺DMが増加傾向にあります。
特に「当選」「アンバサダー」「キャンペーン当選者に選ばれました」といった文面から始まり、リンクをクリックさせて情報を抜き取る手口が多発しています。
以下のような行動を促すDMは、99%詐欺と考えて差し支えありません。
| DMの内容 | 目的・危険性 |
|---|---|
| 「こちらのURLからログインを」 | 偽ログインページに誘導してID・パスワードを盗む |
| 「発送のためクレジット情報を入力」 | カード番号を不正利用される恐れ |
| 「認証コードを送ってください」 | アカウント乗っ取りに悪用される |
本物のキャンペーンで個人情報や支払いをDMで求めることは絶対にありません。
もし「おかしいな」と感じたら、何も押さずに削除・無視するのが最も安全です。
怪しいDMを見抜くための5つのチェックポイント

インスタで届くDMが本物か詐欺かを見抜くには、感覚ではなく具体的なポイントで判断することが大切です。
ここでは、誰でも簡単に確認できる5つのチェックポイントを紹介します。
どれか1つでも当てはまれば「怪しい」と判断するのが安全ラインです。
公式アカウントかどうかを確認する方法
まず最初に確認すべきは、送信元のアカウントが本当に公式かどうかです。
詐欺アカウントは、ユーザー名を本物に似せて作られていることが多く、ぱっと見では気づきにくいです。
| 確認ポイント | チェック内容 |
|---|---|
| ユーザー名 | @god_selection_xxx と @god.selection.xxx_ のように、微妙な違いがないか確認 |
| 認証バッジ | 青いチェックマークがあるかどうか |
| 投稿内容 | 公式らしい一貫した内容か、投稿数が極端に少なくないか |
| フォロワー数 | フォロワー数が不自然に少ない場合は要注意 |
一番確実なのは、ブランド公式サイトからリンクされているInstagramアカウントを開いて確認することです。
応募内容とDMの連絡方法が一致しているか
応募したときの案内に「当選者にはDMでご連絡します」と書かれていましたか?
もし「メールで通知します」や「公式サイトで発表します」と記載されていたのにDMが来たなら、その時点でおかしいです。
事前案内と違う連絡方法を使うDMは、ほぼ偽物と考えましょう。
DMの日本語・文面に不自然さはないか
詐欺DMは、文面に違和感があることが多いです。
たとえば、以下のようなケースは要注意です。
| 文面の特徴 | 不自然な点 |
|---|---|
| 「あなたが当選されたお客様様です」 | 二重敬語で不自然 |
| 「プレゼントをもらうには下のリンクをクリック!」 | ブランド公式としては軽すぎる口調 |
| 「すぐに返信がない場合、当選無効です」 | 急がせて焦らせる典型的な詐欺の手口 |
機械翻訳っぽい日本語や、ブランドの雰囲気に合わない表現も怪しいサインです。
個人情報や支払いを求められていないか
DMの中で以下のような情報を求められた場合は、即座に詐欺を疑いましょう。
- ログインURLをクリックして情報を更新してほしい
- 電話番号・認証コードを送ってほしい
- 発送のためにクレジットカード情報を入力してほしい
- 関税・手数料の支払いを求める
正規キャンペーンで金銭や認証情報を要求されることは絶対にありません。
ブランド公式情報と照らし合わせて検証
最後のチェックは「公式情報との整合性」です。
ブランド公式サイトやX(旧Twitter)にアクセスし、キャンペーンの当落発表日や当選通知方法がどう書かれているか確認しましょう。
もし「12日発表」と書かれているのに9日にDMが来た場合、それだけで偽物と判断してOKです。
本当に本物なら、必ずどこかで公式が同じ情報を出しています。
もし怪しいDMを受け取ったらどうする?安全な対応手順
「ちょっと怪しいかも」と感じたら、まず落ち着いて行動することが大切です。
ここでは、詐欺DMを受け取ったときに取るべき安全な手順を、初心者にもわかりやすく整理します。
最初にやるべきは“反応しないこと”です。
まずはリンクを押さず、返信もしない
詐欺DMの最大の狙いは、あなたに“行動させること”です。
リンクを押したり、返信をしてしまうと、相手に「このアカウントはアクティブだ」と知られてしまいます。
そうなると、さらに別の偽アカウントからDMが届いたり、被害が拡大する可能性もあります。
| やってはいけない行動 | 理由 |
|---|---|
| DM内のURLをタップ | 偽ログインページや詐欺サイトに誘導される |
| 個人情報を入力・返信 | 詐欺グループに情報を渡すことになる |
| 「ありがとうございます」と返信 | 生きているアカウントだと認識され、狙われやすくなる |
何も押さない・何も返さない・すぐ削除が鉄則です。
公式サイトやSNSで情報を再確認する
本当に当選しているかどうかは、公式情報で確認するのが一番確実です。
ブランドの公式サイトや、X(旧Twitter)・Instagram公式アカウントを見て、キャンペーンの案内や当落情報を確認しましょう。
| 確認する場所 | チェック内容 |
|---|---|
| 公式サイト | キャンペーンや抽選ページに同様の案内があるか |
| 公式SNS | 当選連絡や当落発表日がどう記載されているか |
| 公式リンク | インスタアカウントのリンクが一致しているか |
もしどこにも同じ情報が載っていない場合は、DMは偽物と判断して削除で問題ありません。
ブランド公式への問い合わせ方法
どうしても不安な場合は、公式サイトの「お問い合わせフォーム」や公式メールから確認するのも安心です。
その際は、受け取ったDMのスクリーンショットを添付し、「このアカウントから当選連絡が届きましたが本物でしょうか?」と問い合わせるとスムーズです。
| 問い合わせ時の注意点 | ポイント |
|---|---|
| DMへの返信で確認しない | 詐欺アカウントと直接やり取りするリスクがある |
| 公式連絡先を自分で検索しない | 検索結果に偽サイトが混じっている場合もある |
| 公式サイトに掲載の問い合わせ窓口を利用 | 最も安全な確認ルート |
「DMで送られてきた情報は信用せず、公式経由で確かめる」これが最も確実な防御策です。
うっかりリンクを開いた・情報を入力してしまった場合の対処法
「気づかずにURLを開いてしまった」「ついログインしてしまった」という人も、すぐに正しい対応をすれば被害を最小限にできます。
ここでは、詐欺DMに反応してしまった後の具体的な対処方法をステップ順に説明します。
“気づいた瞬間”が最も重要なタイミングです。
Instagramのパスワード変更と二段階認証設定
まず最初に行うべきは、インスタのパスワードを変更することです。
詐欺サイトで入力したIDやパスワードが漏れている可能性があるため、すぐに変更しましょう。
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| 1. 設定を開く | 「設定」→「セキュリティ」→「パスワード」 |
| 2. 新しいパスワードを設定 | 他のサービスと同じパスワードは避ける |
| 3. 二段階認証をオン | 「セキュリティ」→「二段階認証」→ 認証アプリを選択 |
SMS認証よりも、認証アプリ(Google Authenticatorなど)の利用が安全です。
ログイン履歴・接続端末の確認方法
不正アクセスが行われていないかを確認するため、ログイン履歴もチェックしましょう。
| 確認手順 | 説明 |
|---|---|
| 1. 「設定」→「セキュリティ」→「ログインアクティビティ」 | 現在ログイン中の端末や地域が表示されます |
| 2. 覚えのない端末を選択 | 「ログアウト」をタップして強制的に切断 |
| 3. すべてのセッションを更新 | 再ログインして安全を確保 |
見覚えのないログイン履歴がある場合は、アカウント乗っ取りの可能性があります。
すぐにパスワード変更+二段階認証を再設定してください。
クレジットカード情報を入力した場合の対応
もしも詐欺サイトでクレジットカード情報を入力してしまった場合は、時間との勝負です。
不正利用を防ぐため、すぐにカード会社へ連絡しましょう。
| 対応ステップ | 詳細 |
|---|---|
| 1. カード会社に電話 | 「詐欺サイトに情報を入力した」と伝える |
| 2. 不正利用の有無を確認 | 利用履歴をチェックしてもらう |
| 3. カード番号の変更手続き | 新しいカードを再発行してもらう |
また、銀行口座や他のサービスでも同じパスワードを使っていた場合は、すべて変更しておくのが安全です。
詐欺サイトは、入力された情報を他サービスにも流用して不正ログインを試みることがあるためです。
「早く動くほど守れる範囲が広がる」——これを忘れないようにしましょう。
まとめ|インスタ当選DMは「慎重すぎるくらい慎重」でOK
ここまで、当落発表前に届いた当選DMの危険性や、見分け方・対処法を解説してきました。
最後に、この記事の要点を整理しつつ、安心してSNSを使うための心構えをお伝えします。
「迷ったら疑う」「怪しかったら反応しない」これが最も安全な判断基準です。
本物より詐欺DMの方が多い現状
Instagramでは、プレゼント企画やブランド抽選を装った詐欺DMが年々増えています。
特に、有名ブランドや人気ストリート系ブランド(例:GOD SELECTION XXXなど)は、詐欺師にとって“信じてもらいやすい名前”として狙われやすいです。
| よくある詐欺DMの特徴 | 内容 |
|---|---|
| 当落発表日前のDM | 公式スケジュールを無視して「当選」を装う |
| リンク付きの当選通知 | 偽サイトに誘導して情報を抜き取る |
| 個人情報・支払い要求 | カード情報や認証コードを狙う |
つまり、現状では「本物の当選より詐欺DMに遭遇する確率のほうが高い」と言っても過言ではありません。
当選を期待する気持ちにつけ込む手口が多いため、冷静さを保つことが大切です。
焦らず、公式情報で確認することが最善策
もし怪しいDMを受け取ったら、まずは公式情報で裏を取りましょう。
ブランドの公式サイトや公式SNSを見れば、ほとんどのケースでキャンペーンの詳細が確認できます。
| 確認すべき情報 | チェック内容 |
|---|---|
| 当落発表日 | DMの日付と合っているか |
| 当選連絡方法 | DMか、メールか、公式発表か |
| 公式アカウント | 認証バッジやフォロワー数に不自然さはないか |
これらを確認すれば、ほとんどの詐欺DMは見抜けます。
「慎重すぎるくらい慎重でちょうどいい」——それがSNS時代の自衛の基本です。
当選の喜びよりも、まずは安全を優先する。これが、安心してインスタを楽しむための最善策です。
