島根県に鎮座する『出雲大社』は、豊かなご利益で知られる神聖な場所です。ここでは、毎年、全国から神々が集う特別な時期が設けられています。
この神々が集まる期間に合わせて旅行を計画すれば、格別な体験が待っています。
本記事では、出雲大社訪問の最適な時期と、神々が集う神在月に開催される特別なお祭り「神在祭」について、そのスケジュール、得られるご利益、期間限定のお守りや御朱印について詳しくご紹介します。
訪問に最適な時期
出雲大社への旅行を考えているなら、旧暦の10月がおすすめです。
全国的には「神無月」と呼ばれるこの時期ですが、出雲大社のある島根県では「神在月」として、神々が集まる特別な月とされています。
神在月には、神迎祭や神在祭などの様々な行事が開催され、神々の迎え入れや見送りの儀式が行われます。これらの行事には一般の方も参加することができ、毎年多くの訪問者がこれらの体験に魅了されています。
この時期には、「十九社」の扉が開かれ、神々が宿るとされる御宿社を訪れることができるため、非常に貴重な体験ができます。
神在月に開催される神在祭の詳細
旧暦10月の11日から17日にかけて、出雲大社では「神在祭」が執り行われます。
旧暦を基準とするため、毎年の具体的な日付は異なりますが、2024年には11月3日から11月10日までの日程で祭りが進行します。
- 神迎神事・神迎祭:2024年11月3日19:00から開始
- 神在祭:2024年11月4日9:00から始まり、8日と10日にもそれぞれ10:00から
- 縁結大祭:2024年11月7日、8日、10日の各10:00から
- 神等去出祭:11月10日16:00から
- 第二神等去出:11月19日に実施
特に、「神迎神事・神迎祭」は、出雲大社ではなく「稲佐の浜」で開催され、神聖な儀式のため、撮影時にはフラッシュ撮影が制限されます。
「縁結大祭」は一般の参加が可能で、非常に人気があります。参加を希望する場合は、秋ごろに出雲大社の公式サイトで発表される詳細情報を確認し、事前に申し込む必要があります。幸縁を願う祈祷料は、5,000円で当日に納付することが可能です。
出雲大社で迎える特別な神在月
出雲大社は、縁結びの神様として広く知られており、神在月には多数の神々が集うため、恋愛のみならずビジネス、財運、人間関係においてもさまざまな恩恵を受けられると言われています。
ビジネスや人間関係での悩みを抱える方々にとっても、特におすすめの時期です。
通常の参拝作法は二礼二拍手一礼ですが、出雲大社特有の作法である二礼四拍手一礼を正しく行うことが重要です。
神在月限定の特別な記念品
出雲大社では、神在月に限定して特別な御朱印やお守りを用意しています。お守りは価格に応じて小袋と錦袋の二種類があり、小袋は300円、錦袋は1,000円で購入可能です。
これら期間限定の品々は非常に価値が高く、訪れた際にはぜひ手に入れていただきたいアイテムです。
神在月における出雲大社の混雑状況
神在月期間中、毎年約60万人が全国から出雲大社を訪れるため、大変混雑します。
出雲大社の周辺には駐車場がありますが、早朝に満車となることもあり、待ち時間が長くなることが予想されます。特に縁結大祭に参加予定の方は、時間に余裕をもって行動することをお勧めします。
車の混雑を緩和するための交通規制が施される場合があるため、帰路の計画も大切です。
締めくくり
多くの神様が集う神在月に出雲大社を訪れることは大変おすすめです。「神在月」は島根県民に親しまれている言葉であり、毎年の日程が変わるため、訪問前には日程の確認が必須です。
時間が許せば、縁結大祭に参加することや限定のお守りや御朱印を受け取ることも良いでしょう。毎年多数の訪問者があるため、混雑は避けられませんが、様々な恩恵を受けて帰ることができるはずです。