沖縄の北部地方、備瀬エリアに位置するフクギ並木についてお伝えします。こちらは、有名な美ら海水族館のすぐそばにあり、フクギの木に囲まれた落ち着いた集落が広がっています。
訪れる方々に憩いを提供するカフェや、宿泊可能な施設などが散在しており、昼間は訪れる人々でにぎわいを見せています。
しかしながら、メインストリートから一歩中に踏み入れると、人の気配はぐっと減り、しばしば静寂に包まれることもあります。
この記事では、夜のフクギ並木がもしかすると少し怖いかもしれないという声に拭い去れるような情報をお届けしましょう。
フクギ並木、不気味・怖いと感じることはあるのか
明るく活気に満ちた沖縄というイメージを抱いている方々にとって、フクギ並木の静けさは畏怖の感覚を呼び起こすかもしれません。
台風が頻繁に発生する沖縄で、家々を強風から守るために植樹されたフクギが、風防の役割を果たしているのです。
特に備瀬地区には、沖縄本島で最も大きなフクギ並木が存在し、その数はおよそ2万本に上ります。フクギの高さは日差しを遮るため、その並木道を歩けばひんやりとした空間が広がっています。
しかし、フクギに囲まれていると、外界の音や風を感じることができなくなり、時には自分だけが孤立したような印象を受け、心細さや不安を覚える方もいるでしょう。さらに、似通った景色が続く民家や狭い道を進むと、迷路の中に迷い込んだような錯覚に陥ることもあります。
どうしても並木が不気味に感じられるという場合は、海岸沿いやカフェが点在する地域では人々の行き交いが多いため、そういった場所を中心に観光を楽しむことをお勧めします。
たとえば夜の訪れに、不安を感じることも
フクギの並木道で太陽が沈む直前の時間帯は、木々の間を光が抜けず、周囲は驚くほどの暗さに包まれます。
この時間は、サンセットを目的としない人々が帰途につくころでもあり、次第に人の往来が稀になります。
しかし、対照的に海沿いは、夕陽を目当てにした地元住民や観光客でまだ賑わっており、活気が感じられるエリアです。
ただし、太陽が沈むと周辺は一気に暗くなります。そのため、慣れ親しんだ場所でも不気味さを覚えることがあります。
この集落には街灯も少なく、もしフクギ並木の中にある宿泊施設に滞在するなら、道順をしっかり覚えておくことが大切です。また、携帯電話のライト機能などもあると、より安心できるでしょう。
フクギ並木は恐ろしく感じるのはパワースポットだから?
フクギ並木には、互いに寄り添うように育った、「夫婦フクギ」と呼ばれるパワースポットが存在します。
パワースポットというものには、どこか荘厳な雰囲気や、静寂が漂っているものです。そんな独特の空気を、一部の人々が怖いと感じてしまうこともあるでしょう。
ワルミ: 神秘が息づくスポットを訪れて
備瀬のワルミは、神々が降臨したと崇められる神聖なエリアとして知られています。この場所はまるで、断崖にできた隙間の中に存在するかのように、不思議な雰囲気を放つパワースポットです。
かつては観光ガイドブックにもその名を連ねていましたが、残念ながら観光客によるマナーの問題から現在は立ち入りを禁止されています。
2017年7月以降、陸側の入り口は立ち入り禁止にされ、閉鎖されています。かつては地元の住民でさえその場所を知らない人が多く、知っていても道がわかりにくいと言われていました。もともと人が少なく静かな場所だったのですが、その美しい風景が広まると、多くの観光客が訪れるようになりました。
その結果、駐車場はすぐに満車となり、住宅街や道路に不法駐車が増えました。また、ゴミのポイ捨てや騒音が問題となり、観光客のマナーの悪化が指摘されています。この場所が私有地であるため、地主が入り口を封鎖する措置をとったとのこと。
沖縄にはこのように心を打たれる聖なる場所が数多く存在しています。地元の方々にとっては祈りの空間でもあるため、軽い気持ちで立ち入るのは控えた方が良いでしょう。
総括:フクギ並木は怖いと感じることも
沖縄・備瀬にあるフクギ並木は、心霊現象とは異なる怖さがあります。木々の間に日の光が届きにくく、周囲の音も遮られがちなため、一部の人にとっては何となく恐怖を覚える場所かもしれません。
この場所は神聖な雰囲気を持ち合わせており、同時に地元の方々の生活圏内でもあります。訪れる際はぜひともマナーを心掛けて、地域の文化や自然を尊重しつつ楽しんでいただければと思います。
さらに、沖縄本島の北部地域では、都市部から少し離れると街灯がほとんどなく、特に暗い箇所が多く存在します。本州と比較すると、その暗さは格別である場所も多く見受けられます。
夜間の外出を予定されている方は、十分に気を付けながらお出かけください。夜の沖縄も楽しみの一つですが、安全には特に注意しましょう。