教育実習の終了に伴い、送付する感謝の気持ちを込めたお礼状には、無地の白い封筒が適しており、特に長形4号を推奨します。封筒は内封筒と外封筒の二重で用意することで、さらに敬意を表することができるという点も押さえておきましょう。
コスパに優れた封筒を求めるのであれば、マルアイ製品が選ばれることが多いです。100枚入りのパッケージもありますが、より少量で必要な方へ10枚パックも提供されており、仲間内で分け合うことも容易です。
実習の終わりにお礼状を出す行為は、実習生活のフィナーレをきちんと飾るためにも重要視される行動であるため、封筒や宛名の書き方には特に気を付けたいものです。
礼儀やエチケットを守ることは、良い人間関係を育むうえで欠かせない要素であり、社会的秩序を保ち、互いの信頼関係の構築にも寄与します。したがって、せっかく心を込めたお礼状でも、マナーを逸脱してしまうと受取人に不快な印象を与えかねないのです。
この記事では、適切な封筒の選び方と宛名の正しい記入方法を図解を交えて説明しております。正確なマナーを学び、心に残るお礼状を送るために、ぜひ参考にしてください。
お礼状を教育実習が終わってから送るときにふさわしい封筒とは？
教育実習が終わりに接したとき、お礼の思いを手紙に託して送る際は、無地の白い長4号の封筒がおすすめです。更に丁寧さを重視するなら、二重になっているタイプを選択するのが一般的です。
封筒の価格が高かろうと低かろうと、この選択肢が最も適当だと広く認識されています。
実は、身近な大手100円ショップにもこうした封筒が取り扱われていることが多いので、見てみる価値は十分にあります。
二重封筒とは
二重封筒には、外部から中身が見えないようにするための特別な二重の構造が施されています。その主な目的は、中に含まれる物品が外から隠されることで、差出人の心配りが感じられることにあります。
特に公的なシーンや上司宛ての郵送に適しており、正式なコミュニケーションを図る上での利用が推奨されます。
通常、白色の封筒は、公式の書類や特別な場面で使用されるのが一般的です。一方で、より実務的な文書を送る際には、茶色の封筒がよく使用されます。ただし、感謝の意を伝える手紙には白色の封筒を選択することが適切であり、これがマナーとして認識されています。
宛名を実際に記入するときの方法
送り状の宛名の正しい記入方法をご説明します。
宛先記載方法（表面）
- 住所の前に郵便番号を書き、次の行には一字空けて住所を記します。
- 高校の名称は公式なものを使用し、「◇◇◇◇高等学校」と記入します。学校名と先生の名前は住所欄よりも目立つように大きな文字で、かつ一字空けて書きましょう。
- 名前はスペースを空けて書きます。校長宛てではない場合は、受け持ちクラスと教員の名前も書く必要があります（例：「三年二組担任 ○○ ○○先生」）。学校名は公式名称での記載を忘れないようにしてください。
- 表が完成したら、次は裏面の書き方に進みます。
宛名の記載方法（裏面）
- 住所を書く前に、郵便番号の最終数字の下に一字空けて住所を記入します。
- 大学名や学部をはっきりと書き、教育実習生としての身分を明確に示しましょう。大学名と自己の氏名は、やはり住所より大きく目立つよう一字下げて記載します。
- 送付する日付は封筒の左上隅に記します。
- 封筒をのり付けした後は封を閉じる部分に〆マークを加えます。大学名と学部名の記載はつい忘れがちですが、受け入れ先への印象に差をつけるポイントです。
- のり付け後の「〆」マークは、封が開けられていないことを示す大事なサインです。見落としがないよう、注意してください。
便箋の折り方と封筒への入れ方について
正しい便箋の折り方と封筒への入れ方には、いくつかのポイントが存在します。便箋を三つ折りにする場合、まずは便箋の1/3の部分を底に向けて折りたたみます。
その後、残りの部分を上から重ねるのが一般的な方法です。便箋を封筒に収める際には、文章が書かれている面が封筒の開口部に近い側にくるように注意しましょう。これにより、受け取った相手が封筒を開けた瞬間に最初の文面から読み進めることが容易になります。
教育実習の感謝の手紙をしたためるときにぴったりの便箋
フォーマルな文書として、便箋の色は通常白色が適しています。
一般的なB5サイズの白色で縦書き専用の便箋を用いると、様々なシチュエーションに対応できます。特に、シンプルな無地や控えめな罫線が入った便箋は適切です。
違和感なく文章を送るためには、便箋と封筒の色を一致させることが肝心です。
白でも微妙な色の違いがあるため、封筒と均一のカラーの便箋を選ぶことを忘れないようにしましょう。
また、日本の伝統や公式な文書には縦書きを好む傾向があるため、縦書きの便箋を選ぶのには意味があります。
感謝の手紙、直接手渡しは如何？
教育実習が終わった後、何らかの理由で実習先に再訪する機会があれば、その際に感謝の手紙を直接渡すのはいかがでしょうか。
この方法では、直接目の前で感謝の気持ちを伝えることができ、相手にもっと深く印象を残すことができます。まるで、小さな種を植えて、それが大きな木に成長するような、心に残るひとときを提供することが可能です。
予め実習校に再び足を運ぶ予定が立っているなら、その時に感謝の言葉が綴られた手紙を携えていても問題ありません。
ただし、直接渡す場合も、郵便で送る際と同様に正しいマナーで手紙を書くことが求められます。また、手紙の宛名の書き方には特に注意しましょう。
直接手渡し時に宛名につけるべき情報
直接相手に手紙を渡す際は、宛名欄にその学校の名称、該当する教員のクラスや肩書、氏名を記入しましょう。
一方で、裏側には自身の住所や所属する大学名、自分の氏名を書き、忘れずにその日の日付も左上に添えてください。
自己情報を落としてしまうことで、送り手が誰か特定できなくなることがあるので、この点には特に注意が必要です。
教育実習終了後のお礼状について
教育実習を終えた際のお礼のマナーとしては、感謝の手紙を郵送することが最も一般的です。たとえ時間がたってしまっても、感謝の念を伝達しないことは避けるべきです。遅くなったとしても、大事なことはその心をしっかりと相手に届けることにあります。
理想を言えば、実習期間終了直後、遅くとも1週間以内にはお礼状を郵送することが推奨されています。しかし、何らかの理由で遅れる場合は、遅くても2週間内に送るよう努めましょう。
実習後は忙しさからお礼状を作成するのが後回しになりがちですが、その場合でも「本来ならば速やかに感謝を示すべきでしたが、遅くなりお詫び申し上げます」といった形で謝意を表してお礼を送りましょう。
感謝の意をきちんと示さなかった場合、自分自身や所属している機関のイメージダウンに繋がるおそれがあります。実習は教員や職員の方々のご協力に支えられて実施されるものですから、たとえどれほど時間が経ってしまったとしても、感謝の気持ちを表明することは欠かせません。
総括：お礼状送付の要点
お礼状を送る際、封筒の選択は第一印象を左右します。そのため、コストパフォーマンスに優れた長形4号の白色無地の封筒を選ぶことで、適度な印象を与えつつ経済的な選択が可能です。
封筒の背面には、自分が所属する大学や学部、そして教育実習生である旨を明記することが大切です。また、封を閉じる際に「〆」マークを記すことを忘れないでください。
もし実習先に訪問するチャンスがあれば、直接手渡しでお礼状を届けることができます。それが可能な状況であれば、より一層の印象を残すことができるはずです。
通常、お礼状は送付するタイミングとしては1週間から2週間以内が望ましいですが、万が一遅れてしまった場合でも謝罪の気持ちを表すことで、相手に対する敬意を示せます。
細かなマナーや礼儀を守ることは、受け取る側に良い印象を与えるだけでなく、将来の教育実習生の受け入れにも良い影響を与えるでしょう。社会人として基本的な態度を忘れずに、感謝の心を適切なマナーで表現しましょう。
