予定が先の結婚式に出席できないとき、欠席をどのように伝えるかが悩みどころです。
出席の意志があったにも関わらず、後になってから「やはり出席を辞退したい」と思うような場合には、相手に不快感を与えずにスマートに断る術が求められます。
欠席の意向を相手に伝えるにあたり、敬意を表し、真摯な姿勢を示すことが重要な4つのポイントを押さえておきましょう。
本稿では次の内容について解説します:
- かなり先の結婚式を断る時の事由
- 結婚式の欠席をLINEで伝える例文集
- 友人の結婚式二次会を辞退する際のLINEメッセージの例
- 招待状到着前に欠席の意向を知らせる方法
- 思い直して結婚式に断りを入れたいときの適切な理由
さらに本記事の下半分では、結婚式の二次会の断り方についても詳細に説明していくため、そちらも併せてご確認ください。
結婚式の断り方!だいぶ先のものに参加できない時の適切な断り方
未来の結婚式への出席を上手に断るためには、「親族の結婚式や法事」「妊娠や出産」「業務上の理由」「資格試験の受験」「子どもの行事」「他の友人の結婚式」といった事情が適切な理由として挙げられます。
これらの理由は、1年以上前から予定されていることがあり得るため、欠席する際の言い分として納得が得やすいです。
しかしながら、「使い勝手が良い=疑念を持たれることもある」という側面があるので、これらの理由を伝える際は注意深く行動することが重要です。
遠い未来にある結婚式の欠席を相手に気持ちよく伝えることは一筋縄ではいかない問題であり、多くの人がどのように対応すればよいかを悩むものです。
続く節では、結婚式への参加を辞める際に使用するLINEでのメッセージの一例を提案いたします。
結婚式への不参加を通知するLINEメッセージの書き方
結婚式に出席できない時は、相手への敬意と友好関係を損ねないような伝え方が肝心です。
次に挙げる4つのポイントを含めたLINEメッセージの作成を推奨します。
- お慶びの言葉を述べる
- 招待に対する感謝を示す
- 不参加の理由と謝罪をする
- 結びのあいさつをする
LINEはコミュニケーションをスピーディーに進める利点がありますが、時に真剣さが感じられないことも。だからこそ、LINEでのやりとりでは、通常以上に慎重な言い回しを選び、軽率な印象を与えないよう注意しましょう。
LINEでの連絡における留意点
- 招待状が届く前は、LINEでも不参加の旨を伝えて構わない
- 招待状が到着した後は、対面か電話で伝えるべきである
- 返信を済ませた後の招待状に対するLINEでの不参加は控えるべき
結婚式の不参加の伝え方は将来の人間関係にも影響を及ぼす可能性があるため、慎重に行う必要があります。
次に、6つの異なるシチュエーションに合わせた断る方法と、それらに適したメッセージ例をご紹介します。
- 友人の結婚式を断る方法
- 喪中の時の断り方
- 妊娠している場合の断り方
- 一人での参加を遠慮する方法
- あまり親しくない、もしくは人数調整のための招待の断り方
- 他の結婚式と日程が重複した際の断り方
相手との関係に合わせた適切な言葉を選びながら、上記の例を参考にして不参加を伝えてください。
友人の挙式への出欠連絡の文例
もし親しい友達の大切な結婚式に参加することができない場合は、心を込めた連絡をすることが大切です。次に示すのは、そのような際に適したLINEでのメッセージ例です。
「〇〇ちゃん、結婚式に招待してくれて本当にありがとね!結婚本当におめでとうございます!
実は、結婚式の日に限ってどうしても外せない仕事が入ってしまって……。〇〇ちゃんが花嫁姿で輝いているのをそばで見られないのが、ものすごく残念でならないよ。
本当にそばでお祝いすることができなくて、心からお詫び申し上げます。
結婚式の様子、ぜひ後で聞かせてもらえると嬉しいな。
そして、後日、別の日にちを設けて、改めてお祝いさせてもらえたらと思っています!
お忙しいところ失礼しますが、その節はどうぞよろしくお願いしますね。」
メッセージの最後に「後日、再度お祝いの席を持つ」という気持ちを表すことで、友人への配慮が伝わるでしょう。
喪中時の断り方(メール・LINEでの節度ある対応)
一般的に、「喪中」と呼ばれる故人を追悼する期間や、「忌中(きちゅう)」と呼ばれる故人の死後、四十九日が終わるまでの期間内においては、お祝い事を避けたほうがよいとされています。
これは、お祝いの場に故人の死を想起させてしまいかねないという配慮に基づいています。
- 忌中:亡くなった日から四十九日までの期間
- 喪中:死去から一周忌を迎えるまでの期間
結婚式のような祝事への出欠を伝える際には、喪中にあたっていることを簡潔にかつ遠慮がちに説明するのが一般的です。
「祝福のお気持ちをありがとうございます。このたびは、心からお祝いの言葉を申し上げます。招待してくださり深く感謝しておりますが、困難な状況にあり、惜しみながらもご出席を辞退させていただきます。本当に残念に思っております。改めてお祝いの機会を持てたらと存じます。招待いただきながらお断りすることをお許しください。」
また、仲の良い友人など親しくしている方には、現在の状況を正直に話す方が理解を得やすい場合があります。そのようなケースでは、相手との関係性の深さを考えながら知らせることが適切でしょう。
妊婦の結婚式欠席の伝え方
妊婦であることは、結婚パーティへの不参加を周囲に納得してもらう正当な理由です。つわりや体調不良のために予期せぬ状況が生じることを配慮しながら、伝達することが望ましいです。
「〇〇さん、ご結婚式の招待をありがとうございます。大変光栄に思っています。しかし、最近妊娠していることが判明し、大変申し訳ないのですが、今回のご結婚式には参加することができません。体調が良くなりましたら、改めてお祝いの気持ちを伝えたいと思いますので、その際は一緒にお食事にでも伺いたいと思います!」
また、結婚式が妊娠後期や出産直後に予定されている場合も、妊娠や出産に伴う状況を説明し、欠席する旨を伝えることができます。
単独参加のお断りの仕方
一人での結婚式参加が不安なときは、不快感や居心地の悪さを抱えがちです。その際には、相手への配慮を忘れずに、具体的な理由を伝えずお断りするのが望ましいです。
「結婚おめでとうございます! 結婚式へのお誘いには大変うれしく思っています。ですが、残念ながら予期せぬ事情が生じ、参列が叶いません。招待していただいたのに、本当に申し訳なく思っています。次にお会いした時には、改めてお祝いをさせてください!」
もし招待した方が「一人でも参列して欲しい」と願う場合には、自身の不安な心情を素直に打ち明けて断ることもひとつの方法です。
親しくない相手からの結婚式招待への丁寧な断り方
時にはそれほど親しくない方からの結婚式への招待状が届くことがあります。そのような場合、「何故このタイミングで?」や「もしかして人数を合わせるためだろうか?」といった疑問が浮かぶことも少なくありません。
あまり親しくないからといって招待を辞退するにしても、感謝の意を示し、結婚を祝福する言葉を添えて伝えれば、スムーズに断ることが可能です。
「こんにちは、〇〇さん。
結婚されるとのこと、心からお祝い申し上げます!
ずいぶんとご無沙汰している中でのご招待をいただき、ありがたく思います。
しかしながら、大変残念ながらその日は既に他の予定があり、どうしても参列ができない状況です。
本当に申し訳ありません。
〇〇さんのお式が素晴らしいものになりますように、心から願っています。
またどこかで再会できる日を楽しみにしていますね!」
親しい間柄ではない場合でも、「次にお会いできることを楽しみにしております」や「体調にはくれぐれもお気をつけください」といった言葉を添えてメッセージを締めくくることが望ましいです。
結婚式が重なった際の丁寧な辞退の仕方
秋の時期や吉日など、結婚式の予定がかぶることはよくあります。既に他の結婚式の参加が決まっている場合は、そのことを欠席理由として伝えるのは妥当な選択です。
ただし、相手への配慮も忘れずに、何よりもていねいに説明しましょう。
「お二人のご結婚、心からお祝い申し上げます。
誠にありがたいことに、結婚式にご招待いただきとても光栄に思っています。
しかしながら、大変申し訳ないのですが、その日はすでに別の予定が存在しており、どうしても参加が叶わないことが判明いたしました。
お声をかけていただきながらお断りすることに、心よりもうしわけない気持ちでいっぱいです。
またの機会に、直接おふたりの門出を祝福できますよう、心待ちにしております。」
また、もしご家族や上司など、相手にとって説得力のある理由が存在している場合は、その真実を素直に伝えて辞退するのも一つの適切な方法です。
結婚式のアフターパーティー辞退のためのLINEの文面例
結婚式のアフターパーティーを辞退する際にLINEで送る文面は、式の招待への返事と大きくは異なりません。
しかし、返事の宛先が新郎新婦でなく、パーティーを取り仕切る幹事の場合、最初に新郎新婦に連絡を入れることが、マナーであり礼儀とされています。
そのうえで、幹事に対しても丁寧な返信をすることが望ましいです。
結婚式と二次会のご招待へのお返事(結婚式のみ出席)
「二次会にまでご招待を受け、心より感謝しております。
恐縮ですが、わが子がまだ小さく、長時間のご一緒が難しい状況です。
貴重なお誘いを辞退することになり、誠に残念に思います。
結婚式では、心からのお祝いをさせていただきますので、どうぞ楽しみにしていてください。
当日、皆様とお目にかかれるのを心待ちにしております。」
なお、金銭的なご事情やその他の参加をためらう理由については、あいまいにされることをお勧めします。
二次会のみのご招待への丁寧な断り方
結婚パーティの二次会に限定されてご招待いただいた際の適切なお断りの仕方に関して考慮すべき点を押さえておきましょう。
結婚式そのものをお断りする場合と同様に、LINEでのメッセージが好ましい方法です。
「結婚式のお祝いの言葉」「二次会への招待に対する感謝」「スケジュールの都合による残念ながらの出席不可の旨」「またの機会にお祝いの言葉をかけたいという気持ち」を伝えることが大切です。
もし二次会に参加しない場合でも、関係性にもよりますが、ご祝儀や贈り物を考える必要は特にありません。
ただし、親しい間柄であれば、何かしらお祝いの品を贈ったり、祝電を打ったりすることを検討してみてもいいでしょう。
結婚式の招待状が届く前の欠席の伝え方
もし結婚式に出席できないことが既に明らかであれば、招待状が届く以前に主催者へ伝えるのは問題ありません。
通常、結婚式の2~3ヶ月前に招待状が送られてくることが一般的ですが、新郎新婦は出席するゲストの把握にとても熱心です。
ゲストからの早期の反応があれば、それに応じて最終的なゲストリストを決定し、招待状の準備に取り掛かります。ですので、出席が不可能なことがはっきりしている場合は、礼を尽くして先にその旨を伝えるべきです。
出席が微妙な場合でも、当初は出席の意向を伝えつつ、「欠席する可能性がある」ことも合わせて告げておくべきです。
加えて、招待状の発送予定日をチェックして、その日までには出席するかどうかの最終的な決定を連絡することが望ましいです。
結婚式への出席を遠慮したい時の適切な欠席理由
一度結婚式の出席を伝えてしまった後で、「やはり参加したくない」と感じた場合に挙げられる妥当な欠席理由は、親族のお祝い事や法要等が最適です。
こうした理由は、結婚するカップルも細かい追及をしづらく、社会的にも優先すべき重要な理由として受け入れやすいためです。
その他に考えうる欠席理由は以下のものがあります:
- 子どもの学校イベントと日程が競合している
- 予定されている長期出張との日程被り
- 受験必要な資格の試験日程が重なっている
資格の試験を理由とする場合は、年に数回のみ実施される国家試験等を挙げるのが望ましいです。
頻繁に試験日が設けられている資格を挙げた場合、「他の機会に受けられないのか」と疑問を抱かれるかもしれません。
肝要なのは、結婚式に優先すべき明白な理由が存在するか、そしてその理由が相手に納得してもらえるかです。
総括:予定が先の結婚式の丁寧な断り方
今回は、遠い将来の結婚式への参加を上手に辞退する方法や、参加を見送りたい時に使える欠席理由について紹介しました。
- 手前の事情で欠席せざるを得ない場合、例えば「親族の結婚式や法事」「妊娠や出産」「仕事上の重要な予定」「資格試験の受験日」「子どもの重要なイベント」「他の友人の結婚式」といった理由が挙げられます。
- 欠席の旨をLINEで伝える際は、「結婚式に対する祝福の意」「招待への謝辞」「欠席の理由と謝罪」「締めのあいさつ」を盛り込むことが推奨されています。
- 結婚式の2次会拒否に際するLINEメッセージも、基本的には結婚式招待に対するリアクションと同様です。
- もし参加したくないと心から感じている場合は、親戚の催事や法事等を理由に挙げるのが無難です。
遠い日程だとしても、もし不参加を考えているのであれば、招待状が届く前にその意向を伝えることが肝心です。
欠席を告げるときには、招待への感謝の意と、参加が叶わないことへの謝意をしっかりと表すことが求められます。
本稿で挙げたメッセージサンプルを参照に、自分の心からの感謝を込めたメッセージを作成してみましょう。