「うっかりカレーに水を多く入れてしまった」というトラブルに見舞われた経験は、一度や二度ではないはずです。そんな時、あなたはどのような対処をしているでしょうか?
今回は水が多めになってしまったカレーを美味しく仕上げる解決策と、意外と知らないカレーの風味を高めるテクニックをお伝えします。
カレーに水を入れすぎたときに美味しく変身させる方法
カレーは小さな子どもから大人に至るまで幅広く愛されており、家庭での調理に市販のカレールーを用いると手軽に作れることから、日々の忙しさの中で役立ちます。
しかし、自宅でカレーを作るときに、パッケージに記載されたレシピに完璧に従っている人はどれだけいるでしょうか?多くの場合、最初のうちはやるかもしれませんが、徐々にレシピを細かくチェックすることは減ってくるはずです。
野菜や肉の量、水の分量、隠し味などは経験を通して「だいたいこのくらい」と判断することが多いものの、その結果、「水を多く入れすぎてしまった」という状況に陥ることもあります。
慣れ親しんだ手順でカレーを調理し、水を追加した後に、味が薄まってしまったと気づくことがあるかもしれません。「このぐらいで大丈夫だろう」と想定していた水の量が実際は多かったのです。
このような時、どう対応しますか?水が多くなったカレーをただ失敗だとみなしますか?そんなにあわててあきらめることはないのです。
この水分過多のカレーこそ、まさに「手作り特製オリジナルカレー」として新たな生命を与えられるチャンスなのです。トロミを足したり、味わいやコクをさらに引き出すことで、新たな美味しいカレーに変貌を遂げることができます。
さて、それでは何らかの対策を講じることで、どのように改善できるか見ていきましょう。
水っぽいカレーを豪華に変身させる秘策:深みととろみを追加
例えば、カレー作りにおいて時として、スープが多すぎて味が薄まる場合があります。とろみが足りないという課題にしばしば直面しますよね。
もし手元に余っているカレールウがあれば、これを加えることが最も手っ取り早い解決法ですが、もしそれが用意できないときは、他にどのような方法があるでしょうか?
ここでは、水分が多すぎてとろみがなく、味も薄いカレーを改善する方法について考えていきます。
まずは「とろみ」を解決!
カレーが水っぽい場合、下記の方法で改良が可能です。
- ゆっくりと弱火でじっくり煮込んで、余分な水分を飛ばしますが、このやり方だとジャガイモが崩れるリスクがあります。
- ジャガイモをつぶし、とろみを加えますが、この方法ではジャガイモが形を保てません。
- 生のジャガイモをおろしてカレーに混ぜると、デンプンがとろみを増す効果があります。デンプン特有のにおいは気にならない程度です。
- 水で溶いた小麦粉類(強力粉、片栗粉、小麦粉など)を加えてとろみをつけます。ここで肝心なのは、火からおろしてから添加することです。
粉末を利用したとろみはカレーを「あんかけ焼きそば」風のテクスチャーにします。それでは次に味わいの改善策について考えてみましょう。
見た目がしっかりしていても味が薄ければ、食べる側としては物足りなさを感じてしまいます。
水っぽいカレーを美味しくするアイデア
カレーの風味を引き立てるためには、ケチャップやソース、しょうゆ、めんつゆ、擦り下ろしたフルーツなどを加えると良いでしょう。
これらはカレーに隠し味としてうまく機能します。特にケチャップや果物をたっぷり使うことで、お子様に喜ばれる甘口カレーに仕上げることができます。
それに加えて、しょうゆやめんつゆを活用することで、一風変わった和風テイストのカレーにすることも可能です。
さらにカレー味の野菜、特にたくさんの細かく刻んだ玉ねぎをカレー粉で炒めて加えると、カレーの味わいがより一層深まります。
これらの調味料を組み合わせることで、カレーは一層美味しく変身するのです。
カレー活用法:料理の変身術と裏技集
皆さんがもし、手持ちの材料で新たな料理を作るのが難しい時でも、カレーをまるで異なる料理へと生まれ変わらせる方法があります。まず最初に、カレーの具とルーを分離しておくことが重要です。
以下に、カレーを再活用するための数々のテクニックを示します。
カレーピラフの作り方
炊飯器の中にカレールウを加え、通常使用する水の分量でご飯を炊いてください。
それが炊き終わった後、事前に準備しておいた具材とチーズを混ぜ合わせれば、美味しいカレーピラフが完成します。
カレーリゾット
ひと味違うカレーリゾットは、ピラフのような見た目をしているものの、お米とカレーソースを鍋でじっくり煮込むことで作られます。
仕上げにチーズをたっぷりかけて、とろける美味しさをプラスします。
カレー鍋の楽しみ方
土鍋にカレーを入れて煮込めば、白菜や豆腐など様々な鍋野菜と組み合わせることで、一風変わった楽しいカレー鍋がお楽しみいただけます。
美味しくする秘訣
色々なルウを試してみる:例えば、シチュー用やハヤシライス用のルウを活用したり、違ったタイプのルウを使用したりするのも一つの手段です。
また、ルウが手元にない時は、市販のレトルトカレーを使うことで風味を整えることが可能です。
総括:水っぽいカレーも変幻自在のアイディアレシピ
カレーを作っていると水を入れ過ぎてしまうことがありますが、こんな時こそ創造力を働かせましょう。
皆さんがよくお持ちの調理用具や食材を駆使してみてはいかがでしょうか。
- カレーを少し長めに煮込んで水分を飛ばす
- ジャガイモを潰してカレーに混ぜ込む
- 生のジャガイモをおろして加える
- 小麦粉や片栗粉でとろみをつける
- ケチャップや醤油、ウスターソース、めんつゆ、果物の追加
- カレー粉を使った炒め野菜の投入
- カレーの味を活かしたピラフ、リゾットやカレー鍋への変化
名脇役となる「裏技」も押さえておきましょう。
- シチューやハヤシライスのルゥを活用する
- レトルトカレーをうまく組み合わせる
これらの手軽なテクニックで、カレーは失敗作から個性豊かな「マイカレー」へと昇華します。
提供の際は「今回のカレーは特別バージョンなんだ」と自信を持って伝えてみましょう。そうすることで、食事を楽しむ側のワクワク感も増すでしょう。
プロのカレー作りが気になる方もいるかもしれませんね。プロは業務用ルーを使用したり、小麦粉やすりおろしジャガイモでとろみを加えたり、さらにはブイヨンや出汁、スープを使用して味付けを行います。
市販のカレー粉だけでなく、さまざまなスパイスを各々選んで使用し、専門店では独自のスパイスの配合にも力を入れています。
水を多めに入れてしまったとしても、決してカレー作りが台無しになったわけではありません。
それはむしろ、伝統的なレシピから一線を画し、オリジナリティあふれる料理の第一歩なのです。
余分な水分がある時こそ、自分だけのカレー作りに挑戦して楽しんでみてください。