東京から敦賀を結ぶ北陸新幹線の中でも、速達型として人気の高い「かがやき」。
主要駅にのみ停車し、最速で3時間8分というスピードで目的地に到着する便利な列車です。
しかし、この「かがやき」には意外な特徴があります。
それは「自由席がない」という点です。
「自由席券で乗ってしまったけどどうすればいいの?」そんな疑問や不安を抱えた方もいるかもしれません。
この記事では、「かがやき号」に自由席券で誤って乗車してしまった場合の対応方法や、事前に知っておくべきポイントについて、詳しく解説します。
かがやき自由席がない理由を詳しく解説
「自由席がないなんて知らなかった……!」と思う方も多いでしょう。
実際、私の友人も自由席券を持ったまま「かがやき」に乗車してしまい、慌てていました。
では、なぜ「かがやき」には自由席がないのでしょうか?そして、そういった状況に遭遇した場合にどのように対応すれば良いのでしょうか?以下でその理由と対策を詳しく解説していきます。
「かがやき」に自由席がない理由
北陸新幹線の「かがやき」は全席指定席で運行されています。
そのため、自由席券での乗車は基本的に認められていません。
この仕組みには、以下のような理由が挙げられます。
他の列車との利用バランスをとるため
「かがやき」に自由席があると、多くの乗客が速達型のこの列車に集中してしまいます。
その結果、他の列車(例えば「はくたか」や「あさま」など)の利用率が下がり、運行全体の効率が悪化してしまいます。
こうした背景から、「かがやき」は全席指定席とされています。
長距離利用者を優先するため
「かがやき」は、富山や金沢などの長距離移動を主な目的とした乗客をターゲットにしています。
全席指定席にすることで、長距離利用者が確実に座席を確保しやすいよう配慮されています。
一方で、短距離移動の利用者は停車駅が多い他の列車を選ぶ傾向にあります。
収益性を向上させるため
指定席料金は自由席料金よりも高額です。
「かがやき」の全席指定制は、鉄道会社にとって収益を確保するための重要な仕組みとなっています。
北陸新幹線の運行はまだ新しく、設備投資の回収を含めた運営の効率化が求められていることも背景にあります。
また、全席指定席とすることで、事前に乗客数を把握しやすくなり、座席の管理や運行計画の効率化が可能になります。
これにより、列車の快適性と安全性が向上し、利用者にとっても安心感のあるサービスが提供されているのです。
自由席券で乗ってしまった場合の対処方法
万が一、「かがやき」に自由席券で乗車してしまった場合は、焦らず以下のように対応しましょう。
乗務員に相談する
列車内で乗務員に状況を説明すれば、追加料金を支払うことで指定席に案内されることがあります。
ただし、混雑している場合は空席がない可能性もありますので、その場合は別の対応が必要です。
立席特急券を利用する
指定席が満席の場合、「立席特急券」を購入することで、引き続き「かがやき」に乗車することが可能です。
立席特急券では、通路やデッキに立ちながら移動する形になりますが、通常の指定席料金よりも520円安く設定されています。
立席特急券を購入する際は、車掌や窓口で確認することが重要です。
混雑状況や列車の運行状況によっては、立席特急券が販売されない場合もあるため、事前に確認しておきましょう。
立席特急券の注意点
立席特急券を利用する場合、次のようなデメリットがあります。
長時間の移動で立ち続ける負担、立席での移動は特に長距離の場合、疲労がたまりやすいです。
デッキや通路では他の乗客の移動も多く、快適性は限られます。
スマートフォンやPCの充電にも注意しましょう。
立席では電源コンセントを利用できないため、スマートフォンやPCの充電残量には十分な注意が必要です。
ドアセンサーの影響ドア付近に立つと自動ドアが頻繁に作動し、周囲に気を使う場面が増えることがあります。
また、立席特急券を利用する際には、車内の混雑状況を見極めることが大切です。
例えば、デッキや通路が混み合っている場合は移動が難しくなるため、短時間の利用であれば立席を選ぶのも一つの手です。
しかし、長時間の乗車が予想される場合は、別の列車の指定席を利用する方が快適です。
事前に指定席券を購入するのが安心
「かがやき」に乗車する予定がある場合は、事前に指定席券を購入しておくのが最善です。
また、短距離移動であれば「はくたか」などの指定席を選ぶことで、柔軟に移動計画を立てられます。
さらに、インターネットやアプリを利用すれば、指定席券の購入や列車の空席状況を簡単にチェックすることができます。
まとめ
「かがやき」は全席指定席で運行されているため、自由席券での乗車には制限があります。
本記事のポイントをおさらいします:
- 「かがやき」には自由席がないため、乗車前に指定席券を購入することが重要
- もし自由席券で乗車してしまった場合、追加料金を支払うことで対処可能
- 立席特急券を利用する際はデメリットを理解しておくことが大切
これらの情報を知っておけば、思わぬトラブルが起きても落ち着いて対応できるはずです。
北陸新幹線「かがやき」で快適な旅を楽しみましょう!